ここまで言われて反撃に出る社員はいないのか
あるIT企業の社長が堂々と自分の経営している会社はブラック企業だと認めて次のようなコメントを公開していました。「社員は金食い虫だから、いかに上手く利用して、上手く辞めさせるか?」こんなことを平然と言ってのける企業が存在するなんて、あってはならない事だと思います。会社名と実名をあげてコメントするべきです。
もちろん、社員には、使い捨てだとはいわずに、期待を持たせて働かせているのです。かなり悪徳なやり口だと思います。1人1人の社員の大切な人生を狂わせて、安月給でさんざんコキつかって最後はボロ雑巾のように捨てるという手口です。
このほうが会社としてはお金がかからないから利益率が高くなるのでしょう。使い捨てのブラック企業だとは知らずに入社してしまう人があまりにも不憫です。なぜ、このようなブラック企業が何もお咎めを受けずに尊属できるのでしょうか?
ある意味で、これって公害だと思います。合法的な公害だと思います。
早く法的にブラック企業が裁かれる時代がくればいいと思いますが、今の法律の考え方では難しいでしょう。だったら、ブラック企業はなくならなくても、社員を守る法律や制度が増えてくればいいと思います。
意外とブラックだと気付かない人材が多い
タフで忠実なタイプの人材ほど、まさかうちの会社がブラック企業なんてありえない・・・と思ってしまうのです。特に新卒で入社した社員は、長時間労働、サービス残業、休日無給出勤が当たり前になっているからです。これも、毎朝の朝礼で行なわれる洗脳という名の研修の賜物です。
ブラックだと気付いた時には、転職することもできない状況になっているので、ブラック企業で一生働くしか選択肢がなくなっていたりするのです。
まだ、一生働く事ができれば給料はもらえるので良いかもしれません。ブラック企業によっては、ある程度年齢がいったら、強制的にクビになってしまうところもあるみたいです。
家族も子どもも住宅ローンもあったら、どうやってやりきればいいのでしょうか?ブラック企業に勤めていた汚点のような職歴が邪魔して、なかなか良い企業に転職することができず、
結局は、もっと酷い状況のブラック企業に転職を繰り返してしまう人が多いのです。まさに悪循環が続いてしまうのです。中には、一生、自分の会社がブラック企業だと気付かずに定年を迎えられる方もいます。ある意味で、そのような人達は幸せなのかもしれません。
そういった意味では、働いている社員がブラックだと思わなければ、その企業はホワイトなのかもしれません。
要するに、1つの企業の社員の中に、うちの会社はブラックだ!と思っている人もいれば、ブラックほど酷くはない!と思っている人もいるという事です。