退職勧奨とは

急増する追い込み型退職勧奨

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追い込み型退職、余儀なくされた退職、やむを得ない退職など言い方はいろいろあります。いじめ・嫌がらせを含めたパワハラも、その先に追い込み型退職に結びついていることが非常に多くあります。

ここでは、追い込み型退職の典型例を説明します。

・職種が変ったわけでもないのに、徐々に与えられる仕事の量が減ってきた。

・与えられる仕事が低い質の内容のものに変わってきた。

・上司の報告を挙げても見てくれなくなった(無視されている)。

・上司が、会議や朝礼などで自分の失敗を全員の前で公開し、ダメだしする。

・倉庫部屋のような何も仕事のない職場に配転させられた。

・上司が書類を投げて返す。

・「能無し」「給料泥棒」など暴言を吐かれる。

・出社したら自分の荷物や部品などが無くなっていた。

・自分の机など居場所がなくなっていた。

誰もいない場所に机が移動になった。

人事評価・職務評価が大きなミスもないのに短期間に下がった。

・自主退職しないと懲戒解雇すると言われた。

・退職届を出さなければ退職金は出ないと言われた。

等々です。

これだけではありませんが、こんな風にして退職に追い込まれた、今まさに追い込まれていませんか?

追い込み型退職勧奨の卑劣さ

退職届を出せば、辞職(自主退職)か解雇かという問題も関係しますが、退職追込みは、むしろ、退職へ追込みと言えるか、追込みの手口はどうかが重要になります。会社が行う手口は、大きくはいくつかの累計に分けられるものの、千差万別といっていいと思います。

共通点は、精神的に労働者を退職へと追いつめることです。最終的な形は、退職届を提出させることにあるわけですが、手口は、退職勧奨などという穏やかなものではありません。

広い意味では、退職勧奨も追込み型退職にくくられると考えられます。追い込みタイプの退職は非常に広い意味で使われます。

表立ってわからなくても、陰湿な方法で、じわりじわりと退職へ追い込んでいきます。追い込み型退職がやっかいなのは、明確に退職を促したり、退職届を出せと言われたりしないケースが多いので、仮に、労働者が退職になっても、会社側はあとでいくらでも理由をくっつけることができてしまうことです。

退職への追込みは、会社側が主導権を握って様々な言動を行っているのが現状です。

例えば

・その場所に人が必要だったから、配転命令を出した。

・会社が不景気で業務量が減少していたため、仕事量が減ったのはやむを得なかった。

・無視したつもりはないし、暴言もはいていないし、本人の勘違いではないか。

等々、

明らかに会社から退職へ追い込んでいる言動があり、又、その会社の追込み行為が退職の原因になっていても、平気で労働者に追い打ちを掛けることをいくらでも言います。

労働者の対応方法

・上司などからされたことはすべて記録に残す(時間、氏名、内容、行為の時間の長さ・場所・タイミング など)行為の時間の長さ・回数。

・配転命令の内容も詳細に記録に残す。

・与えられた仕事が変わった場合は、変更前後の状況を詳細に書き留めておく。

これらは、必ずしも裏付けとなる証拠になるとは言えませんが、まったく何もなければいくら言葉で主張しても非常に弱いものになります。

可能ならば画像、可能ならば音声、いずれも無理ならば紙に記録する。何でも良いので、証拠を残すことが重要です。

退職への追込み方は、事案ごとに様々ですので、個々に吟味することになります。業務の内容、配転命令、発せられた言葉などすべての要素が絡んできます。

 

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