目次
その1:自分を責めない
セクハラ発言に対する鉄則の第一義は自分を責めない事です。セクハラ被害者は、そのような発言をされる自分、許している自分が悪いと考えてしまいがちです。
しかし、実際は100%加害者であるセクハラ上司が悪いのです。被害者であるあなたに非があるはずは無いのです。
犯罪加害者に理が無いのと同じです。もし、セクハラ発言をされても「自分を責めない」これは肝に銘じておいてください。
その2:適当にあしらう
受け流す為の最良の方法は適当にあしらうことです。普通、人は会話を行う際、相手の発言に耳を傾け、少しでも相手の意図を汲もうと力を注ぎます。
しかし、むかつく上司のセクハラ発言時は、これは必要ありません。どのようなセクハラ発言に対しても、思慮深く対応する必要はありません。
適当に回答して、適当に対応しておきましょう。セクハラ発言者の言葉に熱心に対応する必要は一切ありません。
その3:無視する
これは相手にもよりますが、無視するのも一つです。例えセクハラ発言を頻繁に行う様なむかつく上司でも、本人は全く意図していないケースがあります。
これはこれで問題ではあるのですが、逆に言えば、相手に自身が不快な想いをしていることを伝えることで発言が止む場合もあります。
その様な意味では、相手のセクハラ発言に対して無視するのは、効果的な意思表示の一つでしょう。
もっとも、そこまで考えるまでも無く、ただ鬱陶(うっとう)しいから無視するという考えでも問題ありません。
その4:悪気はないと思う
セクハラ発言を執拗(しつよう)な嫌がらせであると捉える方がいます。もちろんセクハラ発言者に悪意のあるケースもありますが、特に他意が無いケースも多いです。
人間は悪意に対して強く無く、嫌がらせであると判断すればするほど、精神的に追い込まれます。
ですので、相手に悪気があろうとなかろうと、悪意は無いと思う様にしましょう。
むかつく上司は自身に対して、嫌がらせ目的ではなく特に他意は無い、このように思うだけでかなり楽になりますよ。
その5:上司を憐(あわ)れむ
効果的に受け流す方法として、相手を憐れむ方法もあります。
男女同権、職場環境の改善が謳(うた)われるような時代にあって無知である上司、相手の嫌がる事しかできない人間性、これらを憐れみましょう。
同じ人間だと思うから傷つくし、精神的に応えるのです。
しかし、人間性の疑われるセクハラ上司に対しては同じように考える必要はありません。哀れな人間を相手にする気持ちでむかつく上司を見ておけば良いのです。
その6:今だけと割り切る
むかつく上司の発言も給与の内と割り切る方法です。これが一生続くと考えれば地獄ではありますが、今後も継続的に関係が続く方が珍しいでしょう。
セクハラ発言も今だけの我慢だ、これも給与(仕事)の内だと割り切るのです。
相手にするから心がやられるのであって、割り切ってしまえば存外軽く流せるものだったりします。
その7:周囲への相談
自分自身の中だけで消化できれば一番良いのですが、無理に内に溜めこむ必要はありません。辛くなったならば、積極的に周囲に相談し協力を求めましょう。
「悪口のようで気が引ける」と感じる方もいるでしょうが、これは悪口ではありません。性格の不一致からくる愚痴(ぐち)ではなく、相手が100%悪いセクハラ発言なのです。
また、人は他者に話すことで心が楽になる生き物です。無理に内に溜めることはせずに、進んで他者に話しましょう。
その8:NO!の意思表示をする
基本は受け流すのがベターですが、時には流せない発言もあるでしょう。その時にははっきりとNO!の意思を表示しましょう。
何でも受け流そうとすると、逆にストレスを溜めることもあります。どうしても看過(かんか)できない発言に対しては、NO!の意思表示をしましょう。
その9:記録を付ける
むかつく上司の発言に対して、記録するのも一つです。来るべきの日のために記録しておくのですね。
「私がその気になればいつでも…」の気持ちは心に余裕を産みます。毎回記録して、いつでもこの状況を終わらせる事ができる状況を作っておくと良いですよ。
地位を笠に着たセクハラ発言は本当に不条理であり許せませんね。しかし、基本は相手にしないことです。
残念な人間の残念な発言に心を砕くなど時間の無駄以外の何物でもありません。
良い人生を歩むための足かせにしかなりませんから、基本はスルーです。しかし、どうしても耐えられない状況の時はしかるべき手段をとりましょう。
セクハラは法的にも許されない行為なのですから。常に最後の手段として視野に入れておくと良いでしょう。